しばらく時間が経ってますが。

少し前、沖縄本島南部を回ったとき、沖縄戦について初めてしっかり知った。愕然とした。 この歳になるまでなぜ知らなかったのか。日本の教育、どないなっとんねん。
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昨夏、「沖縄スパイ戦史」という映画を見た。戦時の沖縄本島と波照間島での出来事を伝えるドキュメンタリー映画。波照間島の強制移住のことを知った。戦慄を覚えた。スパイって、異国の話ではないのか。

今回、波照間島を三年ぶりに再訪した。相変わらず美しすぎるハテルマブルーな海。 穏やかに時間が流れるこの島で、あの凄惨な出来事が起こったん?マジで?
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学童慰霊之碑を見に行った。刻まれた山下虎雄の名前。碑は、忘勿石の方向を向いているという。
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翌夕、対岸にある、西表島は南風見田の浜の、忘勿石の碑を見に行った。
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識名校長の像と、忘勿石のレプリカ。実際に刻まれた文字の場所はよく分からなかった。
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碑は波照間島の方を向いているという。塩害のため表側の文字盤ははがれ落ち、碑の後ろに置かれていた。
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自分たちのために、自分のために、知らなあかんなあ、と。皆が忘れたとき、また同じことが起こる。歴史は繰り返す。

「沖縄スパイ戦史」の監督、大矢英代氏曰く、「もしかしたらもうとっくに、私たちは戦前を生きているのかもしれない」。さもありなん。

評論家のように、あとから言うのは簡単。渦中にいると現在位置を見失いやすい。Googleマップは教えてくれない。

戦前になっていないか、よくよく気をつけないといけないんだろう。 「ボーッと生きてんじゃねーよ!」ではないが、気づいたときに「もう遅いねや」とならないように。足元をすくわれないようにしないとな、と思うけれど、とかくこの世は忙しい。