畑を始めて2年目の初心者が、独学のみで経験したことを書いています。

 

今回は、「野菜の種は直播きでも大丈夫か?苗ポットで育てるべきか?」です。

 

本などを読むとだいたい、野菜の種類ごとに直播きか育苗かが書かれています。

基本的にはその指導に従えばいいのですが、畑が家から遠いので、育苗するなら、水やりや寒い時期の育苗の保温など諸々の世話を家の狭いベランダで行わなければならないため、「直播きで育ってくれるものなら直播きでやりたい。楽だから」というのが正直な気持ちです。

 

今年はいくつかの種を直播きで試してみました。

試したのは京太ネギ、葉ネギ、八代オクラ、キュウリ、伊勢ピーマン、ハブ草、青しそ、モロヘイヤ(但し、大根や大豆、小松菜、ニンジンなど、通常直播きする種類の野菜は除く)。

 

結果、上手く育っているのはハブ草のみです。

 

京太ネギと葉ネギはほんの少しだけ発芽したものの、何週間かするとそれらも無くなってしまいました。

八代オクラや伊勢ピーマン、キュウリ、モロヘイヤなどは、2,3週間経っても全く芽が出て来ず。残念な結果となってしまいました。

 

5月の半ばに芽が出ない失敗に気付き、もう一度本を読み直すと、いくつかの種類の種は種播きする前にしばらくの間、浸水(水につける)させるのがいいものがあるということを知りました。特に夏野菜など。

 

確かに、今、米作りも並行して学んでいますが、種籾も種まきする前にしばらく浸水させ、発芽しやすいようにしていました。

種が発芽するためには、どうやら発芽のための「スイッチ」が押されないといけないようです。

 

このことに気付いた後、八代オクラとキュウリを浸水してから直播きしようと考えました。

本に従い、一晩浸水させた後、朝に、水に浸したキッチンペーパーで種をくるんでビニール袋に入れ、それをポケットに入れて温度を保ちます。

 

すると八代オクラはキッチンペーパーに包んだ翌朝に確認してみると、もう皮を破って発芽しかけていました。

そのまま畑に播こうと思っていたのですが、まだ平日だったので苗ポットを準備してそこに播いて育てました。順調に芽を出し、苗として育ちました。

 

ただ、キュウリの方は、ポケットに入れていたはずが紛失してしまうというミス。。。普段慣れないものをポケットに入れているとこうなってしまいました。

 

キュウリは翌週に再度浸水。二晩浸水させ、そのまま畑に播きましたが、3週間後に無事、芽を出しました。4つ中、2つでしたが。ただ普通に種を播いたときは芽が出てこなかったのと比べると、成功といえるのではないかと。

 

種を浸水させたり湿らせたキッチンペーパーで包んだりして「発芽スイッチ」を入れると、発芽成功率が高くなる。

大きな学びになりました。

畑に直播きすると、もちろんその後にたっぷり水をかけるのですが、それだけでは「発芽スイッチ」を入れるには十分でない場合もありそうです。

稲の育苗の場合でいうと、苗の育ちを揃えるためにも、浸水させるようです。浸水せずに播くと、発芽、育ち度合いに個体差が出やすい、と。

 

もちろん野菜の種類により浸水できるもの、できないもの、向いてるもの、向いてないもの、あると思いますが、ひとつ技を身につけた気がします。